予防歯科とは
予防歯科とは、健康な歯をそのままの状態に保ち、初期の虫歯の進行を止めて、削ったりすることなく治療する分野です。
予防歯科の柱は、以下の3つです。
歯磨きの指導
食生活の見直し
フッ化物の利用
これらの柱を組み合わせることで、効果的に歯を守ることができます。
予防歯科の効果

2004年に発表されたスウェーデンのAelssonらの研究によると、30年間予防歯科を徹底した患者さんの歯の本数は、開始年齢によって以下のようになりました。
51~65歳で開始:30年間で1.8本しか歯を失わなかった
20~35歳で開始:30年間でわずか0.4本しか歯を失わなかった
これは、現状の日本人と比べると驚異的な数字です。

上図は日本の歯科疾患実態調査から引用したグラフです、現在の日本人の歯の平均を表しています。
現状の日本人の歯の状態が変化しなかったと仮定すると、以下のような事が予測されています。
25~29歳の成人は、30年後3.5本の歯を失う
55~59歳の成人は、30年後14.6本の歯を失う
これらのデータの比較からわかるように、予防歯科を徹底すると、大部分の歯を失うことを予防できる可能性があります